【人】 誇りある運び人 オーウェン>>@11 「選ぶのはテメェだよ、詩人。 陸路か、海路か空路か。 客の望むように運ぶのが道理ってもんだ。 それすらないなら俺にどんな運ばれ方をしても構わないってことだ、その時は腹を括って覚悟決めるがいい」 帽子を押し上げて、 面倒だらけの男と、未来を視る。 わざわざ嫌いな物にのめり込むなんて、 昔の自分が見たらなんて言うだろうか。 今でさえも悪態は吐きたい。 それでも、 「行く先がつまらないならそこで放り出すからな。その観劇眼くらいには──」 自分に相応しい冒険は、そんな形で。 「期待してる!」 そんな無邪気な、子供心を思い出すのだ。 (10) backador 2021/12/19(Sun) 3:40:28 |