人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 薄荷 アンジュ

>>9 シヴァ
「おぉ、シヴァ殿。ごきげんようです。
 あの時は人数もいたので話しかける機会がありませんでしたね。ご無沙汰しております。
 ……良いコートを身に着けておりますね。冒険者としては盛況化か一発ヤマを当てたか、羽振りも良いのでしょうか」

声をかけられた矢先に肩を震わせたが、すぐにシヴァに向き直って背筋を伸ばした。
数日前には見えていた装備を隠すような形で着込まれたそれを、じっと眺めた。

「じつは、とても暇していました。
 普段であれば相応の種類の薬が売れるところですが……。
 祭りが絡むとこうした『有事の際のモノ』は売れにくいのが困りものです」

一般的な物から珍しいものまで。
各種薬草の他に、眠気を引き起こす薬草から、食べると非常に辛味を感じる植物まで。
薬以外にも素材となるものの他に聖女祭を祝って作った花冠といった植物由来のアクセも売り物として並べられている。

#メインストリート
(10) 2024/02/01(Thu) 2:56:02