【人】 学生 ガラーシャ― 小さなオアシスの村 ― [そして、目指す村に着いた時には既に日暮れが近かった。 サルハドから馬車が出ているだけあって、必要最低限の店や宿はある。 だけれども、比較しようもなく、小さな村だった。 人通りも少なく、静かな村だ。 荒野と砂漠の交じりあうような場所にあり、街は見晴らし用のいくつかの塔以外は、黄色い煉瓦の低い建物で構成されている。 街の片隅には、静かな少し広めの池…貯水池と、その周囲にぽつぽつと立ち並ぶ樹木がみられる。 オアシスだ。] 半日でもやっぱり、疲れます…ね。 [馬車から降り、少し村を散策するように歩きながら、背伸びをする。 馬車を手配して、サルハドで昼ごはんやその他の物資を買い込み、宿で荷物の準備をする。 それから休憩時間はあったにせよ、時間にして4,5時間は馬車の上で過ごしただろうか。 サルハドまでの道のりと比べれば全く大したことはないが、やはり同じ姿勢でずっといるのは動いていないのに疲れる。] (10) 2021/10/03(Sun) 11:04:15 |