人狼物語 三日月国

185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】


【人】 大富豪 シメオン

[男は賢者のことを友と思っていた。
共に視線を潜り抜けた仲であり、共にこの街にやってきた。
賢者は男にないものを持っていた。
それは魔法であり叡智だった。

けれど、男は賢者の中に『美』を見出したことは一度もなかった。

だから男の選択は実に当然のことだった。
この街では、いやこの男にとって『美』よりも優先するものなどないのだと。

男はありとあらゆる手段を用いて二人の仲を破滅させた。
賢者は街を追われ、女は悲嘆に暮れながらもその悲しみが再び女の『美』を取り戻し、いやそれ以上の『美』となった。

男はその結果に満足していた。
その年の『フェス』で、女の『美』は抜きん出て並ぶものがなかった。]
(10) 2022/11/24(Thu) 10:08:12