【人】 室生 悠仁やがて届けられたパスタたち。 少量取り分けたあと、それぞれ舌鼓をうつ。 今まで食べたどの食べ物よりも美味しい、 なんて言うことは、学生の手が届くようなカフェに 思うことは勿論なかったのだが。 今まで食べたものの中でも美味しい部類のものでは あったので、互いに口角を緩めて「美味いな」と 気持ちを通わせていた。 食べ終わり、一息。 男の体では腹いっぱい、とまでは言わないまでも 満足感のある食事だった。 残るはデザート。改めてメニューを取り出し 内容を決めたあと、呼び出した店員の姿を見て ……彼の悪い癖が出てきてしまう。 (10) 2022/10/14(Fri) 8:35:04 |