【人】 控井[一人で出かけると、結局何も買わなくなってしまうな。 必要なもの以外には、中々目がいかない自分に気づかされる。 喜ぶ顔が見たい相手の気を引くことばかり、 私は考えてしまうのかもしれないな。 とは言え夜も徐々に更けてきて、流石にお腹が空いてきた。 いくつか食べ物の屋台を見て、 一番上に目玉焼きを乗せた、モダン焼きを購入した。 半熟の黄身を、月に見立てているのだろう。 長椅子の置いてある場所を見つけて、 そこに腰掛け舌鼓を打つ。 焼きそばも入っているので、食べ応えがある。 卵黄とマヨネーズが、ソースの味をまろやかに纏めていた。 一人で手短に夕食を済ませると、 また薄墨神社を目的に、歩き始める。] (10) 2022/10/03(Mon) 22:20:17 |