人狼物語 三日月国

238 【身内】幽谷廊へようこそ


【人】 春山宮 霞

ええ、貸切は気のおけない間柄だけで入る時に。
家族…ではどんなもんなんでしょうね。
確かに私にも家族はいたはずなんですが。

あ、猿は入りに来ますよ。現に、ほら。

[指さした向こう、湯気の中、露天の湯に浸かっている猿が数匹見えるだろう。街並みは時間が止まったように静かだ。町並みを巡り、その足は湯気の立ち込める露天の湯の方に下っていく。そのさらに先、桟道状の足場を歩いていった先の洞穴の中に向けて]

なに、やっぱりそこも温泉ですよ。
ただ、露天風呂や昨日の湯殿よりも見応えがあるので。
大体、ここに来た客は一度は入っていくんです。
入る云々は別にして見てもらえたらな、と。

[そんな話の中、花枝が自分の話をしてくれるならじっと聞こう。繋いだ手に少し力がこもったら、瞬いてふとそちらを見た。]
(11) yusuron 2023/12/24(Sun) 14:08:09