【人】 少年 キネイ>>コトネ [男らしくなっていくからだが嫌。そんなのは僕じゃない。このまま美を失って生きていくくらないなら、死にたい。打ち明ければ、コトネは少し悲しそうな顔をして、それでも黙って聞いてくれた。] コトネ、うちの父さん知ってるよね? [父はとても背が高い。とても男らしく、それはそれでかっこいいが、胸毛も指毛も大変毛深い。] 父さんの若い頃の写真、僕そっくりなんだよね……いや、僕が父さんにそっくりなのか……それでさ、なんか、無理だなー!ってなったんだよね。 父さんのことはスキだけどさ!好きなんだけど……僕は姉さんや母さんみたいになりたいんだ。 どんなに努力しても、難しいみたいなんだ……オヘソの周りに毛、生えてきててさ。もじゃもじゃの僕は、本当に僕なの? でもさ、吸血鬼になったらコトネと仲良くできないわけじゃないし、コトネの事ずっと好きだよ。 昼間のお店は行けなくなるけど、大人になったらコトネのこと迎えに行って遊べるよ。 コトネがシワシワのおばあちゃんになっても、コトネのこと好きだよ。 [抱きしめる。身長はまだ、同じくらい。これからどんどん伸びていく。] でも、でもさ、ジェイドの願いも、叶えてあげたいって思うんだよ。 生き血なんて飲みたくないし。本当は、ニンニクとトマトのパスタとかも好きだし、昼間だって出歩きたい。 両方叶ったらいいのにって思うんだよ。全部今のままでいられるならジェイドの願いを叶えてって黄色いのに言えるのにっても、思うんだ。 ねぇコトネ、僕の願いってだめかな。間違ってるかな。 ジェイドの願いを叶えていいよって、言ってあげないといけないかな……? (11) sacura 2019/12/30(Mon) 18:49:31 |