【人】 教会住みの娘 エヴィ[ ……ぼんやりと歩く私の目の端に、ゆらり 揺れて立ち昇る、細い煙。 街の風景になんとなく馴染まない佇まいの 男の人は、燻らせていた煙草をぽいと 川へ投げました>>5 川にゴミ捨てんじゃないわよ、と言う舌打ちを ぐぐと腹に据えて、私はにっこりと笑って。 その人がこちらに気づいたのなら ぺこりと頭を下げましょう。 彼が迷惑がらない様子であるなら、 微笑んだまま一節歌を歌います。 ] 愛する主よ、父なる神よ 私達の愚かな行いをお赦しください [ なぁんて。 許すも許さないも、川の魚が決めるでしょう? ]* (11) 2020/09/19(Sat) 8:38:16 |