【人】 羽化登仙 ロミケス>>8 ルストロエル 「それが普通であり、当たり前だったのであれば……確かに、肉体を持つ者がこうして集うというのは、落ち着かないでしょうなぁ……」 あなたの、初めの緊張した様子を思い出して漸く少しばかりは理解ができた。一度に情報量が増えた場にいるのだ、無理はないのだろう。 少しでも居心地が悪くなければ良いのだが。 「触れ合うのは慣れております故、お気になさらず!くっつかれようが下敷きにされようが、私は丈夫ですので」 酔っ払いの寝返りと共に腹に足が飛んできても怒らない自信がある。多少の事故には寛大なのだ。 そして、触れた手の温度差にこちらもまたびっくりした。 「わっ、……だ、大丈夫です、いや少し驚きはしました、申し訳ありません。冷たい、と私には感じられてしまいますが……何、共に寝る分には問題もありますまい。 これがルストロエル……さ、ん、の温度なのでしょう」 呼び捨てにどうも慣れず。口が少しまごついた。 (11) 2021/11/11(Thu) 3:25:18 |