【人】 プラチナ[手渡された紙を受け取り、 あれこれと細かな手順が書かれたそれに 目を通しながらふむ、と口元に手を当てた。 確かに、自分はただの人間で テレベルムや魔道具を借りねば いくら勉強を積み重ねた所で魔法は使えない。 いつどこで何があるのか分からない以上、 備えが大いに越したことは無い、とは思う。 まあ、それを抜きにしても。] へえ。さしずめテストってところだね。 面白い。どれ、やってみようじゃないか。 [ここに来たばかりの自分であれば 到底理解できなかったであろう式や手順。 今なら出来る、と踏まれているのだろう。 ならば受けて立つと言わんばかりに 促されるままに調合台の前に立つ。 そもそも魔法役の調合も嫌いじゃないし、 うきうきと楽しそうにしながら。 腕を捲り、テレベルムが見守る中で メモを見ながら計算し、材料を選び 瓶に入っている薬を混ぜていく。] (12) 2024/01/22(Mon) 19:18:52 |