人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 小悪魔 ロキ

>>0 エミール

その澄まし顔を崩してやろうとからかう姿はまるで子供だ。
これでも昔は悪名高い悪魔だったと言うのだが、見る影もない。

「そうでしょ〜?
 聖女様の慈悲深さを示すにもうってつけってわけ。
 ボクみたいな悪魔でも祝福を授けて貰えるってね」

そういう意図で選ばれたのかは定かではないのだが。
それらしい理屈を捏ねて、あなたに聞かせてみたり。

しかし、どこかで会ったことないかと尋ねられれば。

「まさか、ボクのこと忘れちゃったのかい……?
 あんなに楽しい時間を一緒に過ごしたのに……?」

ひどいや、とショックを受けたように背を向けて。
(13) 2024/02/01(Thu) 8:24:22