![]() | 【人】 七川 惺── 回想:幼少期 ── [何をしてもそつなくやれた。 ミニバスやサッカースクールのようなスポーツ系、 ジャズダンスや日舞のようなお稽古事も一通り見学して。 一部の体験レッスンにも参加した。] 『ねぇ、シズカちゃんも入会するんでしょう?』 『絶対うちのスクールに来てね!』 [名前が紛らわしいから女の子によく間違えられた。 女子なのに力強いジャンプがすごいねと言われたことも。 その中で一番好きになって絞ったのがフィギアスケートだ。 物心ついた頃既に母は他界していたが メイドや専属運転手がいて栄養管理や送迎には困らなかった。 親父は多忙を極めていたが休日には優しかった。 ノービス時代はとんとん拍子に駆け上がり 先に入会していた子達を追い抜いていった。 小学校の途中までは飛び抜けた高身長ではなく 手足が長いのが有利だと煽てられてもいた。] (13) rin 2025/08/06(Wed) 3:03:40 |