>>4 ミロク
「……げーむ?」
貴方を見上げ、包みを受け取る。
そして囁きを聞き……こくりと、頷いた。
「……わかりました。
じゃあ、隠してくる。
……ここで待ってても、別の事してても、いいから」
少し時間がかかる、という事らしい。
包みを抱え、フジノは暫し姿を消した。
―――そして、フジノは貴方の所へ戻ってきた。
髪は濡れ、乱雑に拭いた跡を残している。
服は先ほどと変わらないが、肌が湿っていたのか少しだけ張り付いていた。
「……お待たせ。
なんの、話をするの?」
張り付いた髪をひと房、耳にかけて。
フジノは貴方を見た。