【人】 「狂」の神 アネーシャ世界なんてそんなものだ。いつだって不定形で答えなんてどこにもない。 なのにどうしたってゼノンのつくる世界は美しかった。 ゼノンのように美しかった。 予め置く場所がわかっているパズルのピースのような、決して逸れることの無い一本道を歩いているような、 そんな世界。 なんて、 ――なんて、居心地が悪いのだろう。 「天様は次の世界をどうしたい?どうしてほしい?壊したい?直したい? 天様はどんな世界が見たいのかしら〜」 問いかけながら、アネーシャは考える。 次の「神」について、考える。 考える。 * (14) kikimi 2019/10/04(Fri) 14:39:08 |