人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 無敵の リヴィオ

「…見回りの時間かな?」

鏡に向けられた翠眼が近付く人影へと向かう。
今日もいつも通り朝から自分の顔にお熱な様子。

相手のあからさまにうんざりする顔を見ても変わりそうにもない男は、立ち上がり隣に立ったところで再度口を開いた。

「分かった、向かおうか……と言いたいところだが」

視線がデスク上のコンパクトミラーへと向けられている。

「立ち上がった際に前髪が8mmズレてしまった。
すぐに整えるから3分待ってくれないか」

いつも通りの意味の分からない面倒な要求。
構っていては時間の無駄。

それを理解する者はすぐさま男の腕を掴んで、背に投げかけられる声を聞きながら変わらない平和な街の見回りへと向かうのだった。
(15) sinorit 2023/09/02(Sat) 7:46:16