[酒場を出ようとしたとき、入れ違いで盗賊が1人駆け込んできた。男たちとは別の一派だ。
彼は「踊り子の衣装とアンクレットが落ちていた」
>>1:117と彼の仲間に興奮気味に語り始めた。
喧騒の中でも男の耳にはっきり届いたのは、覚えのある話だからだろう。
──あの舞姫、更に誰かに犯されたか。
男は自然とそう解釈した。
彼女が自ら脱ぎ捨てていったとは、さすがに想像が及ばなかった。
今度はどんな可愛らしい泣き顔を披露したのだろう。
彼女を犯したときの高揚が思い出されて、男の心身には微かに熱が宿った]*