| ─ 1日目 ─ [ >>13>>14掛けられた言葉はしかりと耳に届く。 けれど雪菜は 手を後ろに回し、指を組んだまま ゆらりと歩くスピードを変えず そのまま振り返ることはないだろう。] 『手の一つも掴んでくれるとは思いましたけれど』 [部屋には吹雪が眠ってる。 だから天野の行動は、私にとっても嬉しいものだ。 大切な姉をそのまま残しておくのは そんな天野だからだし。 同時に、 時雨さんはどれぐらい私のことを求めていたのかな? なんて思いながら 私は自分の部屋であるS室に戻るだろう。]** (15) 2020/07/15(Wed) 12:44:10 |