【人】 魔法使い ラサルハグ>>12 テレベルム 「そうか?光栄だな。…私も、短く話すのみでは 惜しく思っていた。 ………」 リアクションが派手になっている事は十二分に分かるが動じない。 長い睫毛を一往復させたのち、掴んだままの裾を普通に引っ張って踵を返す。元軍人とはいえ力加減は55%程度、問題は無い。 「…では、行こうか。何、すぐそこだ。 顔を見せた方が良い…、長旅になるのなら、猶更。 …貴公は目立つから。顔見知りは、寂しがると思う。 何なら、挨拶回りでもするのは如何か」 ずるずる…… 杖をついて歩く細身の男が、長身の男を市中引き回しにする図。 「ちなみに馬車は…祭りが終わった 翌日の朝 だ。しまったな…もう少し滞在しても良かった。 …良い街だ、そう思わないか、テレベルム殿」 ずるずるずる…… (15) 2022/03/29(Tue) 10:11:27 |