人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 寡黙 エミール

>>13 ロキ

「確かに……普通魔族と聖女は対立しているし。
 そんな相手にすら加護を与えるとなれば、慈悲深さを強調することはできるだろうな」

聖女は確かに存在しているし、その力を疑うことはない。
……が、そこまで信心深くもない男なので、あまり敬うような物言いはしないようだ。
なるほど、と小さく頷いて理屈に納得すれば、再び様子のおかしい態度をみて目をしかめてしまった。

「…………それは本気でいってるのか、俺をからかってるのかどっちかわからん」

言ってること全てが嘘だと言われてもおかしくはないくらい、その真意がつかめない。
今までからかって来ていたのだから、後者だろうか。
しかし、どこかで見た顔だと思った自分の感覚が嘘ではないと信じたい。
(16) eve_1224 2024/02/01(Thu) 19:50:22