【人】 黄金十字 アウレアカツ、コツ、ゆったりとした金属音。 低い金のヒールを悠々と鳴らし、腰に手を当て認証パネルの前に仁王立ち。 「識別コード:UBI-310! お前らのエンジニア、アウレアの乗船だ。 オトモ君もいるからヨロシク……あっ待て待て! コイツはしまうな!しまわないで! 一緒にいるからやめて! ヤダー!」 『ヤダーです。乗船します』 ぴょんと小さくジャンプしては隣に浮かぶオトモ君を抱きかかえ、逃げるように乗船。胸元の銀の鍵はロザリオの代わり、ウィンプルの黒い布がはたはたと揺れる。 シスター然とした風貌のこの女の態度が、 ほとんどシスターらしくないのはいつも通り。 「……え? ロシアンミートパイ? 食べる食べる、俺様ちゃんなら多分平気っしょ! なんせ日頃の行いが良いからなァ〜〜!」 (17) 2024/03/18(Mon) 14:53:42 |