| ……あ。おい見てみろよ。 [そのうちに、今度は俺の方が足を止めた。 ふらふら流されて行かねぇように肩掴んで引き留め、 人の邪魔にならねぇよう露店の方へ寄っていく。 それはまぁ、 狐面の店主がいかにも女子供が好きそうな きらきらとした小物を並べて、 宝石箱の中身を丁寧に広げたような露店だった。 >>0その品の中に昔あちこちの島を旅していた頃に 作った品を見たような気がしたが。 九朗がなにかを作ったのは十年近く昔の話だ。 露店に並ぶ品でもなかったなと別の品を指さす。] (17) 2022/10/03(Mon) 23:16:43 |