 | [ >>15そんな様子を妹の雪菜は楽しそうに笑って見ていた。 雪菜はそのまま離れるつもりだっだけれど 天野は私の腰にも手を回している。 その様子に少し目線を上にやって考えていたが 雪菜は自分の身体を天野に軽く押し付ける。] 『えぇ、どうぞ、お構いなく』 『それとも、10本には腕が随分と足りないですが 時雨さんも、男を見せてみますか?』 [それから、私は腰に回された手を取ると 自分の口元に持っていき、その手の甲にキスをした。 うっすらと口紅の跡がつく。 弧を描いた唇と、期待する瞳の色が 天野からは見えるだろう。] (18) 2020/07/12(Sun) 9:40:29 |