【人】 楯山 一利─カフェ─ "いつも"だったなら、こんなに遅れる事はない。 アイツへ送ったチャットは、未読のままだ。>>2:*10 送信してから1分しか経っていなくても 5分以上経過したようにさえ錯覚するぐらい 待ち時間はとても長く感じた。 いつまで経っても姿を現さない 返信も寄こさない……。 やはり俺と合うのを直前になって拒絶したのか ───それとも…。 胸騒ぎがする。 まさか、アイツの身に何か……。 いやそんなはずない。 過る悪い想像を払拭するように、首を振った。 その後、智恵さんと目があったかもしれない。>>2:109 いつものアイツの様子を知っているだけに 智恵さんも、少し不審がっているのか こちらを心配するような顔をしてるように見えた。>>2:110 マグカップをテーブルに置いて 俺は、智恵さんの傍まで近寄った。 (18) 2022/10/21(Fri) 19:09:28 |