
![]() | 【人】 謎の子ども[ その子どもは、大きな目を幾度か星のように瞬かせた。 とはいえ星々の瞬きのように星が囀ることはなく、 あくまで双眸の中にある水晶が煌めくだけだ。 子どもを立たせようとする大人の導きに逆らわず、 されるがままに立ち上がって、何故か背をピンと伸ばす。 そんなふうに背を真っ直ぐにせずとも、 大人は自らしゃがみこみ、子どもの目線に近づいた。 まるで流星のような、星を掴めると思い違うような、 馬鹿げた夢想の伴う距離感に子どもは首を傾ぐ。 ] ちいさい? [ 今呼びかけられたのは、もしや己か。 子どもは自分のつま先を見て、大人を見上げ、 空いている手で自分の頭頂部に手を添えた。 なるほど、小さいさん、とは自分のことだ。 勝手に納得し、導かれるまま手を額に持っていく。 ] (18) 2026/04/02(Thu) 20:33:24 |