人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 ヴィム


───『 MiraggiO 』───


   そろそろここも建て替えたらどうだい?


 [ 古ぼけた看板は今も昔も変わらない。>>1
   栄えた国の建造物を知る青年の目には
   お世辞にも綺麗な建物とは言えないもので。

   彼へのそんな苦言はもはや口癖に近しく
   肩の上で嗤うシロフクロウを窓の外へ解き放つと

   青年は珈琲の黒豆が霧に蒸れる
   その独特な香りを店内へと漂わせていく。]



(19) 西 2022/05/20(Fri) 0:37:29