【人】 アマミ[この穏やかで明るい時間が願いによるものかはたまたクラヴィーアやアマミの努力の賜物か。それはもはや些細な違いにも思えてくる。 踏み込むクラヴィーアを前にふと首を傾げて。>>14] 俺の話? ............はて、何から話すべきか。 [迷った末にかこれまでした話と絡めながら語り伝えていく。 自身の出生や、忌み子であったこと。 かつてその家では「Albert」と呼ばれていたらしいこと。 ロゼリアがかつて許嫁として自身の世話役をしていたこと。 実母の子である弟が受け取る恵愛の傍らで自身が虐げられたこと。 それでも兄と慕う弟の無垢な目が怖く、逃げ出すように家を飛び出したこと。 そして、アマミの名は自身を拾ってくれた義理の父親がくれた名であること。 彼女には全て伝えたが、これでは彼女の過去の行いを何かと言えた立場ではないなと苦笑せざるを得ないのだったが。] (19) 2021/04/13(Tue) 17:37:20 |