87 【身内】時数えの田舎村【R18G】
| >>+15 >>+13 卯波 アカネ 「………。 そういうもんか」 そういうもんかもしれない。 そういうもんだって思えたら。 もしかしたらそういう器用ささえあれば。 暗がりでずっと独りで 声も涙もなく泣くこともなかったろうなと思う。 卯波の差し出された手を取りかけた瞬間、 後ろからアカネの声が聞こえてきて、 手を引っ込めて振り返った。 再びポケットに両手を入れて。 「おう。 まあそうだな、お前の言うとおり、 アレくらい楽しめるように努力するか、俺も」 アカネを見ながら静かに微笑んだ。 (20) 2021/08/15(Sun) 18:31:27 |