>>n0一つ、重みとズレで落ちかけていた本をなんとかキャッチする。
手書きの中身と太陽の絵を見てこれは日記であることはわかったが、肝心の文字が読めない。そうなるときになってしまうものだ。主の口は今壊れているものだし。
だからぱたぱたとかけていく。館の中から、外へ。読んでくれる人がほしい。
「おあー」
〔▙ ▜▓▗_ユングフラウーユングフラウー〕
ノイズで読んだのはユングフラウ唯一人だが、もしこの子供を見つけたあなたが平穏を装う限り、あなたにも本を見せるだろう。読んでほしいと最後のページを開いて首を傾げながら。