【人】 2年 三國萌々子[ぼくがこの学校に通うのは通院に都合がいいからだ。 一歳を迎えられるか?という体で生まれたぼくは、現代医療のおかげで今ここにいる。 背は伸びない、強い光は眩しすぎて見えない、骨だって弱いし、走ったらすぐ息切れする……自分でも生きてて恥ずかしくない?って思うよ、マジで。 そんなわけで治療と成人したら一人で生きられる体を手に入れるため、日中は病院に夜は学校にという生活をしているわけなんだけど、こんな体で通える学校なんてそうなく、宵月を見つけた時はまさに奇跡が起こったと一家で大喜びしたものだ。 保険の先生の柊先生はぼくの体をわかったうえで相談に乗ってくれるし>>2、事務員の深瀬さんは色々面倒くさい事務の手続き(文芸部の事とか、病院の関係で休むとか諸々諸々)を嫌な顔一つやってくれたりこの学校特有の決まりを教えてくれるし、ぼくみたいに光に弱い人>>10もいるらしいし……この学校は本当にぼくにとって救いなのだ。*] (21) 2024/11/10(Sun) 9:13:42 |