【人】 「義」の神 ナハト[問われた言葉は、今回の命題に近いようで、そうではない。 私たちが課されたのはあくまで『裁定』の話であり、彼女が問うているのはもっと、別の側面だろう。 ……そう、彼女の罪ではなく。"彼女自身"をどう思うか、という話であって] [少しばかり思案する。風が吹き抜けて、彼女の白銀の髪を小さく揺らしていく。 その様子を見て、足を彼女に向けて少しばかり苦笑を浮かべ] どう、とは。……えらく、曖昧なものを投げてきたね。 [ふふ、と。笑いながら手を伸ばす。つい癖のように手を伸ばして、彼女の揺れる髪に触れようとするけれどどうだっただろうか。 拒まなければ、そのままするりと頭をなでてしまいそうだ。……せくはら、ではないよ?うん] (21) syuo 2019/10/05(Sat) 15:06:30 |