![]() | 【人】 夢魔 イルシオン[浴室でイロイロしながらついでに俺も汗を流した。 魔界に一旦戻ったら、身体を拭いたり髪を乾かして、 服を着て彼女の部屋で待機だ。 服はいつものジャケット姿だが、 しわくちゃになっていないきれいなもの。 彼女に結んでもらったタイだけ、そのままだ。 離れた後に彼女が何をしていたかはわからなかったが、 階段を上る音>>13が聞こえて、お、とドアの方に目線を向けた。 彼女は少し気まずそうな顔に見えたが、 俺の前にちょこんと座る仕草に、かわいい、と口元が緩む] ごはん、いいね。 ……でも、お誕生日、祝い? [俺が現世に生まれた日って事?と首を傾げる。 確かに実際に生まれた日なんて覚えてなくて、 咲夜もそれは理解しているだろう。 そんな事をひっくり返す様なかわいい考え>>14に、笑って頷く。 ブッフェに近くのお店を一緒にぶらぶら、というデートコースを聞いて、それにも「楽しそう」と笑って賛成した。 プランを考えてもらうのも、奢りだと言ってもらうのも 男としては情けない話なのかもしれないが、 彼女の気持ちが嬉しかったから、 俺は負い目を感じる事なく頷く事ができた] (21) 2025/04/26(Sat) 18:48:51 |