[ 気が付いた時は、旧校舎も白い影もそこにはなく。
慣れ親しんだグラウンド
>>n7に立っていた。
ふらつき、そのまま土の上にへたり込む。
会長と違い悔しいからでは無かったのだが
>>2 その手は地面に着けられて。
浅く浅く、呼吸を繰り返しながら]
……あ、は
やった、やったぁ……
[ やがて微かに笑い、感極まるように細い声で喜びを口にする。
不自然な形に指を曲げた右手が土を掻きながら震えているのは
夜闇の中では余程注視しなければ分からないだろうし、
誰が見たところで先程の出来事のせいだとしか思うまい。 ]