【人】 苗床環者 メディウム…………生命に触れる、というのは。そういう事なのかもな。 [ふと出された、彼の片割れの名前。紛れもない、彼の同族。おそらくは自分とは天と地ほどの差異がある、本物の『新人類』の名。……この2人は、どういう位置付けで産まれたのだろう。感情の片端に芽生えそうになったモノを押さえつけて、気が付かないふりを続ける。 (妬けちゃうわよね?) ]ほら、着いたぞ。 [そうしている間に栗鼠の生息区域へとたどり着いていた。適当な場所から木の実を拾い、小さな生命を手招く。少しして、1匹の栗鼠が近寄ってきたので木の実を渡す。ここに住んでいる動物はリヒトたちがきちんと世話をしているからか、とても懐っこいのである。] 触れてみるか? [両手のひらに収まってきた栗鼠を、雷恩へと掲げてみる。]* (22) 2023/11/23(Thu) 18:41:04 |