人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 ヴィム



 [ 香りを堪能するように閉じられた目の奥で
   語られぬ歴史が燻り、邪魔をする。

   ふぅと過去をその吐息で押し流し
   珈琲を一口に飲み干してしまうと。]

   
   少し席を外すよ。
   夜までには帰ってくる。


 [ 青年の姿はさらさらと音を奏で露と消え。
   過去を憂うメルヴェイユ一の魔法使いが
   己の屍の上に建つ国へとふらり、流れてゆく。]**


(23) 西 2022/05/20(Fri) 0:48:46