【人】 奉公人 ユヅル>>19 >>20 >>22 「沙華さまの様に立派にお役目を果たせるかどうか……。 しかし御期待にはお応えしたく。 ………少しばかり、考えるお時間を頂きます」 渡された警策をつい、と指先でなぞり その感触を確かめている。 「ああ、あまり御手を痛めたりはされぬ様に………」 譲り受けた側から平手で叩いて回りそうな 忘れ屋の意気込み様に心配の色を見せる。 先日はシラサワから飴を。 今日は沙華から鞭(警策)を受け取った。 斯様な所まで正反対だ、と 二人の変わらぬやり取りを横にしみじみ思う。 どこか、いつにも増して饒舌な様子が気に掛かったけれど。 (23) dome 2021/07/23(Fri) 11:00:54 |