人狼物語 三日月国

230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら


【人】 蕃神 雷恩

だとするのなら。今。
――俺に触れているメディウムも、

そんな風に興味を芽生えさせてはいるか?

[己にとっては君も、貴女も――「メディウム」は生命なのだ。
自分から、触れてみたいと思ったいのち。
そして「貴女」の囁きに耳を傾けていたいものである。

そんなこんなで辿り着いた場所で見たのは、
栗鼠を手招いたのちに彼女が拾った木の実をわたす様。
触れてみるかと告げる彼女の掌の中の栗鼠は
じっと、こちらを見ているようだ。

俺は緊張というものを初めて経験する。
びくん、と。肩を震わせながらそれを見やる。
ふわふわの、まるくて、なんか動いているもの。

黒い瞳がじっとこちらを見ていて。
掲げられたそれにおそるおそると指先を伸ばす。


――常では、伸ばした後に触れはしない。
でも、いまは。]
(24) sinonome 2023/11/23(Thu) 18:51:17