人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【人】 司書 エルナト

>>23 トット

「えぇ、朝晩はまだ寒いと思うけどなぁ。」
「ちゃんと上着は持ち歩かないとダメだよ?」

というのは、少年が寒がりだからそう思うだけかもしれない。
例年通りなら、そろそろ食堂のメニューに野菜カレーとかが出てくるのだろうか。
自分が食べるわけではないけれど、ちょっと楽しみだ。
園芸部の子達が達成感を顔に浮かべて美味しそうに食べる姿は可愛らしいし。
……あと、野菜が苦手な子が神妙な顔をしてるのも面白い。

「生きてるのが偉いんだ………」
「それならトット君も偉いね。」

僕も偉いし。
触ると暖かいし、小刻みに震えてて可愛らしいよね、と手で示すものに同意を示しつつ。
この施設に本が無かったら、自分も飼育部にでもなろうかと思ってた程度には、動物が好きだ。

「おや、そうなのかい?将来の夢はあった方が良いよ。」
「その方が、頑張って病気を治すぞーっていう気になるしね。」
「皆の役に立つっていうと……お医者さんとかかなぁ……。」

未来が来て当然と、能天気に考える少年は。
君の将来の姿をあれこれ想像してみたり、口に出してみたりする。
(24) 2022/05/05(Thu) 17:07:26