【人】 愛玩用 エマ>>20 >>21 >>22 >>23 第四階層 「紛い物の死、か。それが何らかの救いになると考えている貴方であれば、 確かにそれを帰ってからも連想させるものとして刻みつけるのは、 おかしくはないし、そして善意より行われるのかもしれないですね。 はっきりと言うならば、私にはわからない話です。私は、死にたくない。 けれどもそれを内心として望むものがあったなら、確かに伸べるのは、そう。 もしかすると彼らにとっては、優しさであったのでしょうね」 未だ帰ってこない、或いはこのやり取りの裏で帰る者達の、行動の理由は。 きっと彼の語る内容に迎合し、彼の望むとおりにあったのだろう。 そしてその救いで取りこぼしたものに伸べるために、考えているのか。 「ここで行われたことはきっと無碍にはできないとは思いますよ。 データの中だからこそとはいえ、貴方はテロリズムを0と1に刻みつけた。 これを見ている彼らもそこまで愚かなわけではないでしょう。 データの中で行われたことは、一挙手一投足に至るまで精査されているはずだ。 少なくとも今まで行われていた何かに対する回答にはなったかと思いますよ。 思えばこうも裏で動いていたことに、私は指先ほどにも漸近することはなかった。 "そんなことがあったなんて"なんてのは白々しいものですけれど。 この塔が瓦解する前に聞くことができて、よかったのではないでしょうかね」 (24) 2021/10/11(Mon) 23:42:24 |