人狼物語 三日月国

84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】


【人】 奉公人 ユヅル

>>2
>>24

「私は旦那様に御恩があります故。
 それに島の外で苦労なく生きられる程、
 器用さを持ち合わせておりません」

これまで古い慣習と共に生きてきた。
都会に出て一人暮らせる様な処世術が足りないのだと。

"御恩"について、島に住む者であれば
他に身寄りがないユヅルの面倒を見る形で
主人が宿に住まわせていることを知っているかもしれない。

「シラサワさまは反対に島に移り住まれた方ですが、
 自然に振る舞われていて……私には真似できぬ事です」

実情はどうであれ、この少なくとも奉公人には
シラサワは島に溶け込んで見えている。
アザミを気にする様子を見て取れば、つられて其方を向いた。

「島ではお見かけした事のない女性ですね。
 観光客でしょうか」

『当日分の部屋も空いておりますが……』と続ける。
(25) 2021/07/20(Tue) 12:59:16