【人】 控井― 回想:彼女の好きな甘い菓子 ― [妻を亡くした男は、それ以降は娘と月を見るようになり、 変わらず"うさぎ堂"にて、毎年月見団子を購入していた。] 折角のお祭だからね。 他にも食べたいものがあるなら、何か食べていこうか。 [年々妻の面影が濃くなっていく娘に、 男は甘かったのだけれど、本人だけは未だ気付かぬ様子。] 「いいの?お父様、ありがとう」 [うきうきと店内に入り席に着く娘。 娘とも団子を購入する序に、 店内で甘味を楽しむのが恒例となった。 娘の好物は、妻とは違いあんみつである。**] (25) 2022/10/01(Sat) 23:47:05 |