【人】 ぷにぷに グレザン[ なんて悩んでいると、友人>>12があっと声を上げた。 知っているのか友人、と話を聞くと、それはずっと前に先生が話していた伝説のことだった。思わず長い二本をふよふよと顔のまわりで泳がせる。] そうか、“にげん”……! おぼえている。 とりのように二本で歩き、のこる二本を上手に使う、 そんな生き物がいる、と…… 四本かどうかは見てなかったが、 それぐらいの数があっても、おかしくはない! [ よく覚えていたな、と友人を誉めたたえる。 言われるまですっかり忘れていた。まさかそんな伝説の生き物と出会えるなんて、思ってもみなかったからだ。 大混乱はみるみる内に大興奮に変わり、四本も二本もぱたぱたと動かしてしまう。これはすごいことになった。今、自分たちは伝説に立ち会っているのだ。街へ行った経験があるはずの、先生や大人たちだって知らない。大大大発見だ。 これは絶対に、“にげん”の図書館に行かねばならない。再び扉の方へ友人と一緒に向かおうとした。 しかし、友人は重要な問題に気付いた。はっと向き直る。] (25) 2021/05/24(Mon) 7:02:45 |