【人】 澤邑あ、すみません [ こゆきがタシタシと悪戯を嗜めようとした手を叩いているのが見えてそんな言葉を。爪を立てたりしてなくてよかった。 初穂料?を収めて、お守り鈴を授かった。家に戻ってから、うまいこと首輪に繋いでしまおう。 こゆきを再び抱き抱えようとしたら、するりと手のうちから逃れてしまう。さすが猫の子だなあと感心してしまうが、とりあえず台の上から下ろさなければと無理やりに抱えたら前足を突っ張って収まらないぞと抵抗するし、果ては後ろ足で澤邑の腕を蹴る始末。 ペコリと頭を下げて社務所を離れてしばらく格闘していたのだがそのうち落ち着いて肩に登って収まった。こゆきの腰あたりに手を添え、紐を短く握って背後に飛び降りられないように気をつけておく。] あれ、懐かしいな [ 少し移動したら、>>11ラムネを売った屋台が目に止まる。子供の頃飲んだきりだ。帰り道に買ってみようかななんて考える。 それから>>13狐面の舞手が目に入った。] 昔のままだ [ 人垣の間に立って、踊りを見てそんな感嘆の言葉が漏れた。桜の時期は観光客も多くて繁忙期だから、現役時代は忙しくて、こんなにゆっくり見たのは何十年かぶりだ。 なのに何にも変わっていない狐面の舞手になんだか思い出がそっくり現実に現れたような気持ちにさせられる。*] (27) 2022/04/12(Tue) 19:33:19 |