それでも私は逃げられなかった
直ぐに捕らえる素振りも見せず、
かけられたのは優しい言葉だ。
>>12 彼が知る状況も、教えてもらえただろう
>>11 「 き。危害なんて、そんな 」
英雄が危害を与えるとするならば、
それは悪に対してだけだろう。
>>12 誰もが知る英雄は、悪以外には危害は加えない。
英雄を恐れている≠アとこそが、
自分の罪を認めることになる気がして、
私は取り繕うように笑みを浮かべようとし、失敗した。
それは後程行き交うことになる、
処刑人に対しても同じことだった。
>>20 処刑人を恐れるのは、悪事を働いた者だけだ。
しかし、取り繕うことも出来ず、見送ってしまうのは
もう少しだけ先の話。