【人】 「義」の神 ナハト[笑みを浮かべる君に、ふ、…と吐息をこぼした。 彼も、神だ。嘘偽りで並び立てていようが、彼は"騙の神"であっただけ。 神らしく、素性をごまかしていただけ。 ───そもそも、ゼノン様が断罪していないのだ。 それならば、同じように己も彼を断罪するつもりはなく、 ……いいや、そもそもとして。 己は彼を断罪するつもりなんて、ないのだ] …そうか、君の答えは、 君の「和」は、そういったものだったか しまったな、君の言葉は美しかったから つい聞きほれていたらしい [苦笑めいたそれを顔に浮かべて、一歩、一歩彼に近づいた。 彼は避けるだろうか、どうだろうか。わからない。ただ、手を伸ばして、頬に触れようとする] (27) syuo 2019/10/06(Sun) 14:42:23 |