【人】 よろず屋 シラサワ>>25 >>27 「なるほどなぁ、確かに島外は色々とあるな。 気持ちはわからんでもないよ。うちも島に来た時は、 商売敵があんまおらんのに拍子抜けしたしな。 まぁ、代わりに伝手も無かったけどな。」 そう言って屈託無く笑った。色々あるにはあるが、 都会の喧騒や競い事は確かに無縁の土地だ。 「褒めても飴ちゃんぐらいしか出えへんで? 商いは笑顔が大事やからな。 まぁ、言うてまだ余所者扱いされることもあるんよ。」 大人しいええ子やわ。 ええ子は飴ちゃんあげよか飴ちゃん、いるか? どこからともなく飴を出しつつ片手の扇子を畳み、 それの先端で自分の頬を突きあげ、口角を上げて見せる。 「せやと思うんやけどなぁ。 …お、リェンはんが声かけに行ったな。」 可能ならユヅルとリェンの元に向かおうか、どうする? (28) 2021/07/20(Tue) 14:15:19 |