人狼物語 三日月国

84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】


【人】 書生 シキ

訳知る者と知らぬ者。
嘆く舞子に語らぬ舞子。
諭す万屋は哀色浮かべて声を成し
語る学徒は言葉巧みに節を詠む。

最初の"務め"にと姿を暗ましたあの巫女は
確か、自分も言葉を交わしたことのある女だった気がした。
例え知らずとも、この『本』がそれを教えてくれる


「………。」

相も変わらず、その青年は深く黙したままに
島の者たちが交わす言葉の掛け合いを、聞き続けている。
(28) 2021/07/21(Wed) 8:01:32