【人】 澤邑[ >>24炬燵をめくって中を見ていたところ背後から声がした。いつの間に?と声の方向を見れば子猫の姿があった。] あれ、どこにいたんだろう まあいいか、おいでおいで [ しっかりと確認したはずなのに、部屋の中にそう隠れられる場所は無さそうなのだが、炬燵布団の弛んだところや、屑入れの背後など死角がまだ色々あったのかもしれない。 おいでと言って従うことなんて稀だが一応の声かけ。紙袋のガサガサとした音が興味を引いたのか炬燵の天板へと飛び乗りスンスンと鼻先を押し付けたりしている。腕に鼻先が当たると少しひんやりする。中身を取り出して説明を読んでいる間、子猫は紙袋が楽しげに見えたのか中へもぐりたそうにしていてひどく可愛らしい。 紙袋の口をしっかりと開いてあげれば中にすっぽり収まったりしていたかも。] ああ、と、上に載っちゃダメだよ [ これもまた、言葉で言ったところで通じやしないのだが、説明書を読み終え、天板の上の小さな体を抱き抱えて膝の上に。孫たちが抱え上げればジタバタと逃れようと必死なのだが果たして。 自分に対しても未だ大差ないといえば大差ないが。最初の少しだけはじっとしていたかもしれない。飽きれば暴れ出す。それまでに片付けなければ。] こうかな、よし、練習してみよう [ 小さな体にハーネスをあてがい、寸法を調整してすり抜けられないようにしてしまう。両方の腕?前足を通す部分があるからちょっとやそっとじゃ外れることはないだろう。 上半身をしっかり包み込んで背中から紐で繋がれている。首に負担も少なくてこれなら良さそうだと思う。] 家の中を散歩してみよう [ こゆきを自由にしてやり畳の上へ。もちろんしっかり手綱は握っている。**] (29) 2022/04/09(Sat) 22:22:01 |