人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【人】 司書 エルナト

>>27 フィウクス

「あはは、そうだね。」
「だって本を読むイメージがないもの。」

呟かれた言葉にくすくすと笑って。
少年は誰にでも分け隔てなく、平等だ。
そりゃあ、目上の人への敬意だとかはあるけれど。
誰かを嫌ったり、避けたり、疎んだりというのはない。
誰にでも人懐っこく接する。

「フィウクスさんは、音楽が好きなんだ。」
「そう言えば、前クラシックの話をしていたもんね。」

というのは、食堂の騒音を貴方が例えた時の話。
お洒落な例え方をするのだな、と思ったから印象に残っている。
好きというよりは、それくらいしか楽しめるものがない、が正しいのかもしれないな、と思いつつ。

"うまく付き合う"という言葉には、無意識にお腹をさすって。


「…悪化するかもしれないけれど。」
「何もしなかったら、ずっとそのまま、変わらないよ。」
「今が苦しくて仕方がないなら、怖くても何かに
 挑戦したほうがいいんじゃないのかな。」

せめて少しくらい、読んでみない?と君がしまった本に手を掛けて。
(29) 2022/05/03(Tue) 17:12:04