【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[ギルドに登録したばかりの私は、まだ駆け出しの頃で。 盗賊や魔物退治へと赴くような長い旅路にはまだ出ることはなかった。 ううん、なかった、というより。 どこの部隊からも受け入れてもらえなかったのだ。 魔力はそれなりにあれど使える魔法がまだ少なく、パーティにとってはいわばまだお荷物のような存在。 だからこそ、斡旋場でテンガンを紹介された時は、この人だ!と思ってバディを組んだ。 始めての旅路。 二人だから最初は小さな魔物から倒すような仕事。 それでも冒険をしている達成感はあった。 防御と多少の回復魔法しか使えない私は、 戦闘に至れば殆どがテンガン頼りになってしまっていた。 だからこそ、戦闘後に根の尽きたテンガンを心配して、 呼ばれる声>>27に駆け寄ったのだけれど。] (30) 2022/05/17(Tue) 21:54:29 |